『黒木陽子の百人一首を斬る!』 (略して『陽子の百人斬り!』) 【第六十回】 【原文】 大江山いく野の道の遠ければ まだ文もみず天のはし立 [小式部内侍] 【読み】 (おおえやま いくののみちの とおければ まだふみもみず あまのはしだて) 【通釈】 (歌合のために母の和泉式部に代作してもらった歌が、丹後から届いたかとからかわれて) 大江山から、生野を越えて丹後へゆく道は遠いので、まだ天の橋立も行ったことがないし、母の手紙も見てもいません。 【斬り】 ジュニア。愛の関係。 (・・・って古い。しかも見た事無いんです。) 58番、和泉式部の娘さんです。 親の七光りが鬱陶しいというより、 そのことでやいやい言う周りが鬱陶しい。 そんなものを乗り越えて。関根麻里。 しっかし、原文だけよんでも、いまいち意味が分からないなぁ。 で、ネットでさらに調べてみました。(便利!) ーーーーーーーーーー いくの→「生野」「行く」 ふみもみず→「文も見ず」「踏みもみず」 ーーーーーーーーーー ほうほうなるほど。 「代筆お願いしたお母さんからの手紙届いた?」と、嫌なおっさんから尋ねられてむかついた関根麻里ちゃんじゃなかった小式部内侍ちゃんは、このダジャレ・・・じゃなかった掛詞をたっぷり含んだ歌を読んで見せたわけですね。 ・・・なんだかなぁ。 能力の説明は、せつないなぁ。 おっさんもそんなこと言わなきゃいいのにね。 (その点、持つべきものは良い容姿やね。説明いらんからなぁ。) 二世は大変ですねぇ。 私には関係ないので、あんまり考えてこなかったのですが、「二世道」みたいなのんがあるんではなかろうか。政治家も芸能人も、世襲だらけだ。 おっと。そういや私の好きな幸田文も、二世だった。(そして、幸田露伴の小説を私は読んだ事がない。) まぁ、関係ないや。 でも、なんかもっとロマンチックな歌やと思ってたのに。 なんかガッカリ。 (現代語訳は、Webサイト小倉百人一首さん http://www.watarase.ne.jp/hyakunin/から引用しました。) |
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