『黒木陽子の百人一首を斬る!』
(略して『陽子の百人斬り!』)
【第五十六回】

【原文】
あらざらむ此世の外の思ひ出に
今ひとたびの逢ふ事もがな
[和泉式部]

【読み】
(あらざらんこのよのほかのおもいでに
いまひとたびのおうこともがな)

【通釈】
私はまもなくこの世をさるでしょう。せめてあの世に旅立つ思い出にもう一度あなたにお逢いしたいものです。

【斬り】
和泉式部はモテモテで、和歌も歌えて、
なんか松田聖子っぽい。

「あらざらんこの世」
って、すごいなぁ。文法のことはよく分からないので、
私のフィーリングで申しますと、
「私の存在があるはずがなさそうな世界」
ってことやんね。

ひゃ〜。
なんか中島みゆきの歌詞みたい。

あら?さっきは松田聖子って言ったのに。

間を取って、ユーミンの「きみなき世界」そんな感じの歌ですね。

それはさておき。感想感想。

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別れたい彼女が「最後に一回だけ会って。思い出にするから」
と、言って来た。
あなたのとる行動は?

1/会って甘い言葉を吐きまくる
2/会うけどノープラン
3/会わない
4/会うが、友達or彼女立ち会いの元会う。

1を選んだあなた:
 彼女は、虎視眈々とヨリを戻すチャンスを狙ってます!
 気をつけて!
 嘘でもいいんで、彼女は思い出が欲しいんです。
 ちゃんとロマンチック完全燃焼で別れて下さい。

2を選んだあなた:
 彼女の餌食になりますよ。気をつけて!
 ヨリを戻してしまうか、それとも彼女の感情大暴走のおもちゃにされるか。
 ひぃい〜怖い!

3を選んだあなた:
 一生つきまとわれます。いや。
 一生と言うのは言い過ぎですが、傷が癒えるまでの相当の間はつきまとわれます。気をつけて!

4を選んだあなた:
 最低です。でも、「脈無し」感がきちんと伝わっていいのかもなあ〜。
 私だったらぶち切れます。殴ります。公衆で罵倒します。気をつけて!

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いやでもねぇ。
こんなん言ってるし、会ってあげたらいいんちゃう?
最後くらい女を立ててあげてよ。

そう、和泉式部は言ってるんちゃいますか。
ねえ。

(現代語訳は、Webサイト小倉百人一首さん http://www.watarase.ne.jp/hyakunin/から引用しました。)

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