『黒木陽子の百人一首を斬る!』
(略して『陽子の百人斬り!』)
【第五十五回】

【原文】
瀧の音は絶えて久しくなりぬれど
名こそ流れて猶聞こえけれ
[大納言公任(だいなごんきんとう)]

【読み】
(たきのおとはたえてひさしくなりぬれど
なこそながれてなおきこえけれ)

【通釈】
この大覚寺の滝殿の滝の音が絶えてから、長い年月がたったけれど、その名声は今でも流れ伝わって、広く世に聞こえていることだ。

【斬り】
その場限りの芸術。
再生する事はできないけれど、
良い舞台は後々まで語り継がれる。
う〜ん。
舞台芸術の本質を表しているような歌やね。

そして、この公任はんが歌に詠んでくれて、定家はんが百人一首にまとめてくれはったから、2007年現在もその名声が残っとるわけです。

すごいなぁ。

そして、平成6年に奈良国立文化財研究所による発掘調査で、中世の遣水(やりみず:庭用に作った小川とかのことみたい)が発見され、なんと!平成11年に復元が完成されたのだ!!
ジャジャーン。

すごい!
そして、パソコンの前から一歩も離れず、これだけの情報がわかってしまった。
ネット、すごいなぁ。

たま〜に、調べものなどをしていて、20世紀に作られたWebサイトにあたることがあるんですが。
あれやね。自分の書いた物をこんなヨソのコンピューターのところに保管しておいて、あらあらひょっとするとひょっとしてずっと取っておかれて、「こんなデータが発掘された!」というようなことがあるやもしれませんなぁ。「モーツァルトの手紙が発見された!」というように。

ブログの更新は絶えて久しくなりぬれど。

そんな歌が歌われる日も来るかもしれませんね。てへっ。
(なんだ。このまとめ方は)

(現代語訳は、Webサイト小倉百人一首さん http://www.watarase.ne.jp/hyakunin/から引用しました。)

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