百人一首を斬る!
(略して陽子の百人斬り!)
第五十一回

【原文】
かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしも知らじな 燃ゆる思ひを
[藤原実方朝臣]

【読み】
かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもいを

【解釈】
こんなに君を愛している、とだけでも言えればいいのだけれど、とても言えないよ。まるで伊吹山のもぐさを焼いたようにくすぶっている私の心を君はきっと知らないんだろうなぁ。

【斬り!】
ぱさぱさ感から一気に燃える感じがいいんじゃないですか。

「かく」とか「さし」とか「くさ」とか。
ぱさぱさ感満載の語感のところで「ぱさぱさしとるなぁ…」と、思わせたところで、「燃ゆる」ときまして、あらまあびっくり。
そんな歌ですね。

しかし。
さっぱり感から、いきなり燃えられると、「うわっちょ!友達やろ、私ら!」と、なりますなぁ。ある程度恋愛範囲にないとあかんな。

ある程度慣れたが、まだ新鮮味のある明るい二人にお似合いな感じ。
仕事で恋愛がおざなりになっている、東京系の芸人さんに言って欲しい。
さま〜ずの大竹さん。そんな感じやな。(単に好きなだけですが)

「そんな感じで?言やぁ?伊吹山?の?もぐさ?
そんな感じで?
めらめらと?」
「51番かよ!」
「わかりにくいわ!」

タカアンドトシは、面白いなあ。
まあ、そんな感じでですね、歌いツッコミできれば、あなたも百人一首名人だ!というわけで。

お試しあれ。
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