『黒木陽子の百人一首を斬る!』
(略して『陽子の百人斬り!』)
【第四十回】

【原文】
忍ぶれど色に出でにけりわが恋は
物や思ふと人の問ふまで
[平兼盛]

【読み】
しのぶれどいろにいでにけりわがこひは ものやおもふとひとのとふまで

【意味】
想いのうちをじっと心に忍んできたけれど、いつか私の恋心が顔に出て
しまい、「恋をしているのか」と人に尋ねられるようになってしまった。

【斬り!】
はー。百人斬りも、とうとうvol.40まで来ましたよ〜ん。
もうすぐで三年目に突入するよ〜ん!!

さてさて。
私の感覚ですが、近頃、恋が大流行!している気がいたします。

・恋愛至上主義時代

・アンチ恋愛至上主義時代

・恋愛もせなあかんのちゃうか小子化やし時代

そんな感じ。やること多すぎるよね!現代は!疲れるわ!

まあいいや。
いいよね、平安人はのんきで。天皇主催のパーティーでこんな歌読んじゃうんだぜ。感覚がティーンだよね!
って、三年前の私ならそう思ってた。
いいと思うわ。恋半分くらいで。稽古中、休憩のたびに携帯片手にうろうろ。いざ稽古に入ったらなんか元気が無い。それはなにかと聞いてみたら…恋でした。そんなんも許しちゃう。嘘。許されへん。プライベートは分けて欲しい。でもそう分けられへんのが色恋やんね。
そんな歌ですね。

ほんまに。最近は、人に気付かれるくらいおバカさんな恋愛くらいがちょうどいいと思うねん。
悩みの原因の一つに色恋関係も入るくらいがちょうどいいんやないですか?
仕事や、人生や、お金や世界平和の悩みだけの社会なんて、ちょっとね。

(現代語訳は、Webサイト小倉百人一首さん http://www.watarase.ne.jp/hyakunin/から引用しました。)




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