『黒木陽子の百人一首を斬る!』
(略して『陽子の百人斬り!』)
【第三十九回】

【原文】
浅ぢふのをのの篠原しのぶれど
あまりてなどか人の戀しき
[参議等]

【意味】
浅茅(チガヤのこと)の生えている小野の篠原の「しの」ではないが、これまで忍んできたのが、今はとても忍びきれなくなって、あなたのことが恋しくてならない。

【斬り!】
そうか。
<あまりてなどか人の恋しき>→<のどかすぎて人が恋しいわ~。>
や、なかったのね。

<忍ぶのがあんまりすぎてもう!もう!もう!!人が恋しいったらありゃしない!>

ってことやったんやね。
そうか。そうか。

でも、「チガヤのこと」ってさらりと言われてもね。
チガヤって何?



あ。これか。ネコジャラシとはちがうのね。
もっとモファモファしてるのね。
インターネット便利。見た事あるある。
「あまりてなどか」な感じよね。
こんなチガヤが群生する小野の篠原ね。
こう、モファモファっと気持ちが詰ってしまってる様子。

・・・うっとうしいな。
勝手に心乱されてもなぁ。

それを歌われても。
「筑波嶺の・・・」(第13回参照)系やな。

人の恋には厳しいな、私。

でも、自分の心が乱れてははは~ん、なんて、
今の私にとっては、何の解決にもならんねん!!

もっと私に恋のハウツーを!!
(古代人に恋のいろはを学ぼうとするなよ。)

焦りがあまりてなどか!!
プンプン!ばっさり斬っちゃうよ!!

(現代語訳は、Webサイト小倉百人一首さん
http://www.watarase.ne.jp/hyakunin/ から引用しました。)
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