『黒木陽子の百人一首を斬る!』
(略して『陽子の百人斬り!』)
【第三十七回】
【原文】
白露に風の吹きしく秋の野は
つらぬきとめぬ玉ぞ散りける
[文屋朝康]
【読み】
(しらつゆにかぜのふきしくあきののは
つらぬきとめぬたまぞちりける)
【意味】
秋の野の草の上においた露に、風がふきわたるとはらはらとこぼれ落ちて、糸で貫きとめていない水晶の玉が飛び散っているようだ。
【斬り!】
・・・こんな歌あったっけ。
下の句は覚えてるけど。
まぁ、100首もあれば覚えてない歌もあるさ。
まぁいいや。
真珠の玉がパラパラっと落ちて行くイメージっていうたら
私世代はおなじみ。
ときめきトゥナイト(アニメ)のエンディングやね。
そんなかんじやね。
あ。水晶か。
まぁいいや。
でも、草に降りた露がはらはらとこぼれ落ちるくらいの風って、結構強いと思うんやけどなぁ・・・。
そう思うと、とたんにさみしくなってしまうよね。
秋風がびゅーびゅー吹きまくっている野っぱらに佇んでひとり、草にのった露が吹き飛ぶ様を見つめているなんて。
大丈夫?
って声をかけたくなります。
スローモーション再生して、
この素晴らしき世界をBGMにかけてあげたくなりますね。
(現代語訳は、Webサイト小倉百人一首さん http://www.watarase.ne.jp/hyakunin/から引用しました。)
|